一歩手前ってどこら辺だろ。

本音の一歩手前。
一歩手前ってことはそれは本音を内包した嘘なんだよね。でも聞いてる側にはそれが嘘なんだか本当なんだか、何をして欲しいのか何をして欲しくないのか。そんなことはさっぱりわからない。
言いたいこと我慢して、相手が何を言いたいのかぐるぐる考えて、そんなのはお互い疲れる。実際もう疲れた。
本音で話せば確かにリスクは大きいよ。
でも、その分リターンも大きかった。
近づけば近づくほど、どうしてもこの作業って避けられなかった。
そこで決定的に壊れたこともあれば乗り越えていけたこともあった。
乗り越えたらもっと近づけた。当たり前だけど。

だから自分は本音で話す。
せっかく言葉がしゃべれるんだから。何も言わないで「わかってください」なんて傲慢だ。

自分は鏡のような人間だから、愛情も嫌悪も信用も与えられなければ返せない。
じゃあ、相手に本音が言えないといわれたとき、こういう人間がどういう反応をとるか。

本音を言えない＝信用してないと思われても仕方ない。
本心をひた隠しにしてる相手を信用できるか？NO.
何を言われてもその人の言葉は信用できない。
「○○だよ。」本当に？
「これは本音だよ。」本当に本音かな。
「嘘じゃないよ。」そんなの、見分けがつかないよ。
そんな人の隣にずっと居れると思いますか？
先に自分の精神が崩壊してしまう。

先輩に何で彼女さんと別れたのか、今自分と付き合ってるのか聞いてみた。
理由がたくさんあって答えられないと言われた。
理由なんていうのは後付けだとも言われた。
でも、私はそんなに無意味に理由が欲しかったわけじゃない。
先輩がちゃんと吹っ切れているのか、自分は誰かの代わりなんじゃないか、そう思ったから別れた理由を聞いた。
そしたら変化がなかったからだと言われた。
だったらどんな変化をつければいいのか、どこなら変えてもいいのか。どこは長所として残せばいいのか。付き合ってた理由もわからないで突然冷めました、じゃあんまりだと思うんだ。それに本当は縋るものが欲しかっただけじゃないか、って思ってた。弱ってるところにつけこんだ感じがあったから。だから付き合ってる理由を聞いた。
そういう理由って、そんなにいらないかな。

正直言って、自分の存在意義なんてない。
見つからないんじゃない。絶対的に「ない」。
親からの教育の賜物だね。
自分は取るに足らない矮小な人間で、ちっぽけで、独りで。狡くて何もできなくて必要とされることなんてない。
うまく言えないけれど、要するに「あんたなんていてもいなくてもいいのよ」っていうこと。どっちかって言うと「いないほうがマシ」かな。
うちは特筆するほど家庭環境がすごく複雑、ってわけじゃないけど、親からの愛情は明らかに足りなかった気がする。そういえば親から愛されてるって感じたこと、一度もないなぁ…愛されてないって感じたことは無数にあるけど。でも自分には親しか頼るものがいなかったんだよね。

あと付き合わなければよかった？って聞かれたっけ。
…微妙。
出会わなければ楽だったとは思うけれど。
会っちゃったからには付き合えてよかったと思うなぁ。
付き合わないほうが気持ち的には絶対楽なんだけど。
うーん、前は付き合えば不安なんてなくなると思ってたけどなー
不思議不思議。

なんかもうやっていける自信がない…
欲が出てるんだろうな。
前は先輩が幸せになってくれればそれでよかったのに。
自分のことも見て欲しくなって
自分が幸せにしてあげたいと思うようになって
一緒に幸せになりたいと思うようになって
そしたら自分だけ見て欲しいと思うようになった。
みんな幸せって永遠の課題だよね、本当。
どちらかが我慢するしかないのかな。
私が本音を言うのも聞くのも諦めて、なあなあで付き合っていくか。
お互いが本音を出してぶつかりながら進んでいくか。
正直今付き合ってる、とは思えない。一緒にはいるんだけど。

大学入ってから泣いてばっかいる気がする。